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2024年 5月 6日 【時期別】東大合格への勉強法

みなさんこんにちは!

渋谷駅西口校担任助手の戸田と申します。

 

今日は、東大志望の方へ向けて、高2から高3にかけての学習の流れについて説明しようと思います!どの時期に何をやったらいいのかわからない人も多いかと思うので、ぜひ参考にしてみてください。

 

2 1学期

高3だけ頑張って東大に受かる人は天才です。

基本的には、高2の頃から意識して勉強しなければ、高3になる時点で良い判定は取れず、逆転合格を目指すという形になってしまいます。

 

1学期中は、特に英数に力を入れましょう。

英語は学校や、取得している人は東進の講座で、文法や単語といったとにかく基本のことをしっかりと身につけてください。

数学も同様です。まだまだ習う範囲はたくさん残っているので、とにかく習った範囲の超基本問題は絶対に解けるようしておきましょう。計算問題をやることで計算力を高めるのも大切です。共通テストのように時間制限の厳しい試験や、東大の二次試験のように難易度が高く、解き方を考えるのに時間を使うような試験には、基本的な計算が早くないと絶対に太刀打ちできません。習った範囲からで良いので、「早く正確に」計算する力を1学期からつけておきましょう!

余裕がある人は、問題集に載っている応用問題などにもどんどん挑戦しましょう。

 

他の科目に関しても、まずはしっかりと習う範囲を理解することです。高2の1学期から特別なことをする必要はありません。しかし、ここで理解を後回しにしたり、コツコツと学習を進めることを怠ると、後から大変になってしまうので、まずは勉強する習慣、習ったことはきちんと理解してから次に進むという習慣を身につけましょう。

 

2 夏休み

よく、高3の夏休みは「受験の天王山」と言われますが、東大志望者にとっては高2の夏休みも「第一次天王山」のようなものです。高2の夏休みで頑張った人は、2学期以降ぐんぐん成績が伸びていきます。

大事なのは、

・今まで習った範囲の基礎の復習

・長時間勉強を体験し、慣れる

・応用力を養う

・できる限り先取りする

です。

夏休みは他の時期に比べ圧倒的に多くの勉強時間を確保できる期間です。もちろん、高2のうちは部活や行事などで忙しい人も多いとは思いますが、できる日は必ず長時間勉強に慣れておきましょう!1日中空いている日であれば6〜8時間は目指したいところです。

夏は、1学期までに習った範囲のうち、特に苦手だと感じる分野は基本から復習できますし、得意な分野は応用問題にも挑戦できます。もっと余裕のある人は次の範囲も講座などを使ってどんどん先取りしてしまいましょう。

繰り返し同じ問題集の問題を解いたり、受講を受け直したり、教科書を見直したりすることを非効率だと思わないでください。もともと人間なんて、1回ではできるようになりません。繰り返しやることで身につくのです。時間がある高2の夏休みが、東大合格に必要な「量」の確保の第一歩です。

そしてこの時の努力量が、秋、そして3学期の成績の伸びを決めます。

部活なども全力で頑張りつつ、勉強に対しても意識を向けましょう。

 

2 2学期〜冬休み

2学期に入ると、どんどん範囲も進んできます。そして、1月の共通テスト同日体験受験という、一つの大きな目標が迫ってきます。ここで目標点を取れるかどうかで合否が大きく変わってくることがすでに過去の受験生のデータからわかっています。東大志望であれば、ここで総合8割を取れるように、2学期から冬休みにかけて頑張りましょう!

とはいえ、まだ定着していない理科や社会で8割を取るのはなかなか難しいです。つまり、英国数でその分を補う必要がある、8割以上取る必要があるということです。

 

東大志望であれば、徐々に難易度の高い講座を始めたり、学校よりも早く範囲を進める人も多く出てくると思うので、特に復習をする癖をつけましょう。ここでも、難しい問題ができるようになりたいと焦って穴を残すのは厳禁です。基礎の部分で手こずっていては8割は取れないので、もし抜けがある場合は2学期中に埋めておきましょう。

模試も、復習をきちんと行うことが最も大切なことです。自分が何ができるのか・できないのかを毎回把握し、それに基づいて勉強計画を立てられる人が、次の模試までに一番伸びます。

 

段々と周りの友達も受験モードに入ってきます。

2学期にもなれば、勉強習慣がついているのは当然ですし、ちょっとした隙間時間を活用したり、休日は長時間勉強したりと、「もう受験生だ」という意識をもった生活を始める時期です。

 

2 3学期〜春休み

共通テストが終わると、いよいよ入試1年前です。ここからは正真正銘の受験生です。共通テスト同日体験受験の復習や反省を踏まえた勉強を心がけましょう。

 

例えば、数学で特定の大問ができなかった場合は、その範囲を問題集などに戻って復習する、とにかく時間が足りなかった場合は、計算が遅いのか、解法を考えるのが遅いのかなど原因を分析し、それに応じた勉強を行うなどです。英語も、「時間が足りない」といっても、読むスピードが遅いのか、単語などの意味が分からないせいなのか、問題そのものをうまく理解できていないのか…原因は様々です。特に、基本がわかっていなくて間違えている場合は要注意です。すぐに固めておきましょう。高3が本格的に始まってからでは遅いです。

 

理科や社会に関しても、そろそろ範囲も終盤に入ってくる頃でしょう。まだまだ定着していない部分も多いはずなので、まずはインプット重視です。もう基本は大丈夫、という人は難しい問題にもすぐに挑戦しましょう。今のうちに理科や社会の力がついている人は本当に強いです。

 

期末テストが終わり、春休みに入ったら、1日12時間勉強を目指しましょう!ここで慣れておけば、高3に入ってから週末や長期休みの長時間勉強もすぐにできるようになります。

 

3 1学期

そして、いよいよ名実ともに受験生になると、インプットのラストスパートになります。高2のうちに終わっているとなお良いですが、原則高3の1学期が、理科社会含め全ての範囲を習い終える時期です。逆に、1学期中に終わらせないと、夏休み以降の演習時間が減ってしまうので、必ず計画通りに受講や問題集を進めるようにしてください。

 

また、共通テストの対策は、一度1学期中にやってしまいましょう。5月後半〜7月にかけて、全科目過去問などの演習を進めてから、夏休みにすぐに志望校の過去問に入っていくためです。共通テストの演習は基礎の確認にもなりますし、二次試験とはまた異なる独特の難しさもあるので、早めに対策をしておくことをお勧めします。

共通テストも、東大では点数が圧縮されるとはいえ合計点の5分の1を占めます。しかも、いわゆる「足切り」の点数を超えていないとそもそも二次試験を受験することができないのでしっかりと対策する必要があります。私大の共通テスト利用方式の合格を取りたい場合はなおさらです!

 

部活の引退が近づく人も多いでしょう。その後は、毎日授業と自分での勉強の繰り返しです。早めに生活習慣を確立て、安定した勉強時間を確保できるようにするのも、1学期の大事なことの一つです。

スムーズにアウトプットの勉強へと移行できるよう、インプットと共通テスト対策に全力を注ぎましょう!

 

3 夏休み

そして、受験生にとって最も大切な時期、夏休みがやってきます。

夏休みの最も重要な勉強は、第一志望校の過去問10年分演習です。

え、こんな時期にやるの?と思う方もいると思います。実際私も受験生の時はそう思いました。

 

しかし、早いうちにやるのには、それなりの意味があります。それは、残りの入試までの時間、東大の問題を基準として勉強を進められるということです。今のうちに志望校の問題の傾向を把握したり、今の自分の実力との差を確認することで、今後の計画も立てやすくなります。過去問がもったいないと思う必要は全くありません。むしろこの時期にやっておかないと、必要なレベルを把握できないまま2学期以降の勉強に進むことになります。冠模試だけでは絶対に東大の問題に慣れることはできないので、夏休みのうちに10年分という量を演習・復習することで、思考の方法や記述力を身につけておきましょう。

この時期に合格点が取れなくても落ち込む必要はありません。合格点との差を埋めるのは2学期以降の演習です。実際東進生の場合は、夏休み終了までの過去問の演習結果や模試成績をAIに分析させ、自分が最大限苦手分野を克服し点数を伸ばすための演習問題を、2学期以降に大量に提供できるようになっています。

東大に問題にいち早く慣れておくことが、今後にとって非常に大切なのです。

 

また、皆さんのイメージ通り、高3の夏休みはとにかく1日中勉強です!15時間を目指しましょう。きついとは思いますが、夏休みは、まとまった勉強時間を取れる最後のチャンスです。2学期は学校もありますし、直前期は共通テストや併願校の対策もやらなければなりません。第一志望校合格を果たすのであれば、この夏休みを全力で乗り切ることが不可欠です。単語の復習・暗記などといった軽めの勉強と、過去問などの重めの勉強をバランスよく行うことで、15時間勉強を習慣化しましょう。

 

3 2学期

さて、2学期に入ると、先ほど言った通り、大量の演習を通して夏休みでわかった東大との差を埋めていく時期になります。特に前半は、苦手分野の克服に力を入れましょう。今までの自分の成績や過去問の結果から、苦手な問題形式や単元を抽出し、簡単な問題から始め、徐々にレベルを上げていくことが非常に重要です。この際、定着していないと感じる分野に関しては一度インプットに戻ることもお勧めします。徹底的に穴埋めを行いましょう。

 

また、問題の正誤や点数だけでなく、添削してもらった場合は自分の記述力にも意識を向けましょう。内容は理解していても、きちんと自分で表現できていないせいで点数を落としてしまっている場合も多いはずです。学力とはまた別の能力なので、トレーニングが必ず必要です。なぜ部分点になっているのか、なぜ自分の書き方ではだめなのかをその都度復習しておきましょう。

 

2学期に入ると、いよいよ残り時間も限られ、勉強の効率・質も大事になってきます。大量に演習する中で、11問を自分の力にできるような復習を心がけてください。1問に時間をかけすぎても、かけなさすぎてもNGです。演習をする際は本番のように、時間制限を設けて解答をしっかり作り、復習は確実に、かつ適切な量行うことで、計画通りに進めましょう。そして、解き直しを通してその理解を確認しましょう。演習はこの繰り返しです。

 

そして、2学期になると、夏休みに勉強時間の割に感じられなかった成績の伸びをついに実感し始める人も出てくると思います。成績が伸びるのは、勉強した直後ではなく、その数ヶ月後〜半年後である場合が多いからです。しかし、精神的にも2学期はきつい、という受験生も多いです。夏休みで頑張った分、集中力を保って2学期を乗り越えられるかが合否を分けるので、周りからのサポートももらいつつ引き続き頑張りましょう!

 

3 直前期

2学期が終わり冬休みに入ると、受験直前期になります。ラストスパートです。

12月後半からは、引き続き第一志望校に向けた演習をしつつ、共通テストの対策も再開する時期です。二次試験の対策をしすぎて、意外に共通テストの問題ができなくなっている、というのはよくあることなので、12月後半辺りから徐々に共通テストの配分を増やしていきましょう。そして共通テスト本番前の一週間で仕上げを行います。

 

共通テストが終わったら、その結果がどうであれ、まずは二次試験の対策をすぐに再開することです。また、併願校の過去問にも力を入れなければなりません。私立と東大では問題形式や内容がかなり異なる場合が多いので、できれば2学期のうちから少しずつ進めておいて、直前に仕上げることをお勧めします。

 

直前期は、いかにラスト1秒まで点数を伸ばす努力ができるか、です。本番前日まで演習を続け、朝の電車で単語を復習し、勉強道具をしまってくださいと会場で言われるまで復習ノートを見ておけば、そこでやった範囲が出るかもしれません、その1、2点で合否が変わるかもしれません。東大を含め、受験は、合格点付近に多くの受験生がひしめき合って、ほんのちょっとした差で結果が変わってしまうものです。最後まで諦めず努力を続けた人が、一番合格に近いのです。

 

 

以上が、東大受験までの主な学習の流れになります。気の遠くなるような勉強量に感じると思いますが、東大に合格してきた人たちはみんなこれをこなしてきました。しかし、東大だからといって周りからかけ離れた勉強方法を使ったり、とんでもない早さで進めているわけではありません。当たり前のことを妥協せずに最後まで頑張る人が合格していきます。

 

皆さんもぜひこれを参考にしながら、そしてたくさんの人にアドバイスをもらいながら、東大合格に向けて頑張ってください!

 

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